アルトとトロンボーンの重奏が描く骨太なスウィング。
Gene Quill率いるセッション作品。トロンボーン3管を軸に、アルト・サックスが鋭い旋律を放ち、スウィングの伝統とモダンな感覚を融合している。
冒頭からトロンボーンの厚い和音が響き、Gene Quillのアルトがそれに切り込むように展開する。リズム・セクションは堅実で、ドラムのスウィング感とベースのドライブが作品の基盤を支えている。アンサンブルは緻密に組み立てられ、管楽器同士の掛け合いがスリリング。Quillのアドリブは構成的で、流れるようなフレーズの中に鋭さと余裕が共存している。録音はスタジオの空気をそのまま捉えたような生々しさがあり、ライブ感覚が伝わる。全体を通じて、スウィングの躍動感を保ちながらモダンな感触も併せ持つ。ジャズの伝統的アンサンブルの魅力を凝縮した好演盤。
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7 TRACKS:
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1)
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The Preacher
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2)
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Wa Hoo
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3)
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What's My Name
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4)
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Three And One
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5)
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Look Ma, No Hands
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6)
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Little Beaver
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7)
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In A Mellow Tone
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Trombone - Jimmy Cleveland
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Piano - Hank Jones (2, 3, 4)
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Trombone - Frank Rehak
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Drums - Charlie Persip
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Piano - Nat Pierce (1, 5, 6, 7)
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Alto Saxophone - Gene Quill
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Trombone - Jim Dahl
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Bass - Whitey Mitchell
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Liner Notes [Japanese] - Masamichi Okazaki