1971年夏、単身来日したジョー・ヘンダーソンが残した大きな足跡。
当時日本の聴衆を熱狂させた、力強く、情感豊かで、艶やかな演奏!
ブルーノートの諸作で世界に名を馳せたジョー・ヘンダーソン。1960年代後半以降はマイルストーンを拠点に、ブラックネスを前面に押し出した作品を次々とリリースしていた。そのさなかである1971年夏、ジョー・ヘンダーソンは単身来日し、日本の聴衆を狂喜させた。なかでも銀座<ジャンク>で行われた5日間連続公演はこの来日のクライマックスのひとつ。その一夜を記録したのが本作『Henderson’s Habiliment』である。力強く、情感豊かで、艶やかなプレイは圧巻。共演した日本勢、市川秀男、稲葉国光、日野元彦もひと際の鋭気をもって臨む。凄味すら滲む「Junk Blues」に始まり、朗々とブロウする「’Round About Midnight」、より深みを増した「Blue Bossa」、そしてアメリカ盤『In Japan』には未収録のヒップで美しい「Black Narcissus」と、張り裂けんばかり充実度である。世界が愛したジョー・ヘンダーソンが日本に残した大きな足跡。その傑作がいま甦る。
[text by 尾川雄介 (UNIVERSOUNDS / DEEP JAZZ REALITY)]
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A:
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1)
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Junk Blues
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2)
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'Round About Midnight
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B:
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1)
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Blue Bossa
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2)
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Black Narcissus
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Tenor Saxophone - Joe Henderson
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Drums - Motohiko Hino
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Bass - Kunimitsu Inaba
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Supervised By - 尾川雄介
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Electric Piano - Hideo Ichikawa
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Photography By, Design - K. Abe